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ヤマト卓球株式会社の新社長就任記者
会見で抱負を語る松下浩二
東京・台場の会見会場には多くのマス
コミが駆けつけた

2010年1月、TSPブランドで知られるヤマト卓球株式会社が、社長交代人事の発表を行った。鈴木英幾社長が相談役に退き、後任には日本卓球界のプロフェッショナルのパイオニアとして有名な松下浩二が就任。突然のニュースは卓球界に衝撃を与え、TSPの動向に注目が集まった。

松下浩二と言えば、1993年に卓球選手として日本初のプロ宣言を行い、鉄壁のカットと巧みな攻撃を駆使して、4度の全日本優勝を果たした人物である。1997年世界選手権マンチェスター大会では渋谷浩と組んだダブルスで3位になり、日本男子の個人戦として14年ぶりのメダルを日本にもたらした。

選手として約20年に渡って日本のトップに立ち、活動してきた松下浩二だが、2009年1月の全日本を最後に現役引退を表明した。そのちょうど1年後、ヤマト卓球の社長就任が発表されたのであった。

『スペクトル』や『スピンピップス』などのヒット商品を生み出し、卓球用品メーカーとして長く日本の卓球界に貢献してきたTSPだったが、度重なるルール変更に見舞われる中で2000年代はなかなかヒット商品に恵まれず、事業戦略の練り直しを図っていた。松下浩二はそのTSP再建の話を知り、「TSPという国民的卓球ブランドが再発展することが、卓球界の発展にもつながる。日本の卓球の未来のために仕事がしたい」という思いとつながり、縁あってヤマト卓球の新社長へ就任することとなった。

松下浩二が社長となってからは、TSPブランドのテコ入れとともに、ヤマト卓球としてトップ志向の新ブランド「VICTAS(ヴィクタス)」をスタートさせた。広く卓球愛好家に愛されるTSPと、常に挑戦し続けるプロ志向の選手のためのVICTASを両輪として、ヤマト卓球は事業を展開していく。何千回という試作品のテストと、トッププレーヤーへの試打取材を通して高品質な商品を製作していく熱意は常に忘れない。

新商品として、TSPからは強烈な威力を持つ新世代テンション系裏ソフトラバー『アグリット』や、高い反発力を持ちながら扱いやすさを兼備した高弾性裏ソフトラバー『ライズ』を発売。上昇傾向が続く卓球用具の中で、高品質ながら『アグリット』は3,990円、『ライズ』は3,360円という低価格設定が好評を博している。

VICTASからは、松下浩二のカットマンとしての経験を詰め込んだカット用ラケット『松下浩二』や、カット用裏ソフトラバーの『VS>401』を発売。また、2種類の特殊素材を組み合わせた新コンセプトのDSE(Double Synergy Effect)搭載の革新的ラケット『カルテット』シリーズをリリースするなど、精力的に開発を進めている。

TSPとVICTASという二つの軸で、ヤマト卓球は日本の卓球に貢献していく。基盤を支えている愛好家層から、日本代表として活躍するトップ層まで、全ての卓球人に喜んでもらえる商品を届けるのが使命だ。1931年の創業から80年という歴史を築いたヤマト卓球。長く卓球界のパイオニアをして活躍してきた松下浩二を新たなリーダーに、これからも一歩一歩伝統を積み重ねていく。

現役時代の松下浩二
TSPの最新型テンション系ラバー『アグリット スピード』
VICTASのDSE搭載攻撃用ラケット『カルテットUホールド』
バックナンバー

vol.1(2010/12/29 掲載)

vol.2(2012/3/16 掲載)

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